

歯石除去
小型犬はお年をとると歯石が付いてしまう子が多いです。 歯石は細菌の塊です。 これは口臭の原因になるばかりでなく、歯周病や歯根尖膿瘍といった問題を発生させます。 ひどいと血液中に細菌が入り込み、心内膜炎や敗血症といった命を脅かす病気を発症することもあります。...


針を飲んでしまった!
猫ちゃんは紐や糸で遊ぶことが多いです。 実際猫ちゃんのおもちゃにも紐や糸を使ったものが多く売られています。私も自宅の猫とそういったおもちゃで遊ぶことがありますが、遊び終わったら猫の手の届かないところにしまいます。 猫が1人遊びをして、誤飲してしまうこともあるからです。...


チョコレート中毒
注意喚起のために2/14よりも前にこの話題をすれば良かったですね。 今年もチョコを食べちゃったワンちゃんが来院されました。 チョコレートは人間が食べてもいいですが、ワンちゃんは中毒を起こすことがあります。 テオブロミンという成分が体に様々な症状を引き起こし、最悪だと痙攣・昏...


偽妊娠
ワンちゃんは偽妊娠をすることがあります。 排卵後、妊娠していなくても卵巣に黄体という組織がつくられ、妊娠しているような兆候が見られるのです。 主な兆候としては、乳腺の腫大、乳汁分泌、営巣行動、おもちゃを子犬のように可愛がる、などです。これはワンちゃんがその昔、群れを作って生...


皮膚糸状菌症
突然ですが、私の足には水虫(カビの感染)はいません。 しかしワンちゃんネコちゃんにはカビが原因の皮膚病があります。 代表的なものはマラセチア性皮膚炎と皮膚糸状菌症です。 今日は皮膚糸状菌症の話です。 カビの一種である皮膚糸状菌が皮膚に感染して起こり、境界明瞭な脱毛(いわゆる...


とらぞうのお話
私は茶トラネコと一緒に暮らしています。 今年14歳になるオス猫で、名前はとらぞうといいます。 彼との出会いは、私が獣医師になった8年前にさかのぼります。 獣医師になって最初に修行させてもらった病院にスタッフ猫として彼はいました。当時のとらぞうは働き盛りの6歳、病院の中を自由...


鳥取で学んだこと②
鳥取で学んだこと①の続きです。 鳥取大学ではその授業内容の半分以上が牛などの大動物に関してでした。 特に印象的なのが、牛の直腸検査です。 これは大学1年の5月ごろに行われた記憶があります。つまり、高校生に毛の生えたぐらいの、獣医学の基本も知らない私たちに対する、ある種の儀式...


動物に優しい手術
寒い日が続きますね。動物たちは体が小さい分、手術中は思ったより体温が下がります。体温が下がると循環が悪くなったり、麻酔の覚醒が遅くなったりします。 そんな動物たちのために、当院では手術用保温マットを導入しました。 これのおかげで、低体温を防ぎながら、フカフカのマットの上で手...


胆嚢疾患
胆嚢 とは肝臓の中に埋もれるように存在する袋で、肝臓で作った消化を助ける液を一旦貯蔵し、良き時に十二指腸に送り出す臓器です。 特にワンちゃんは胆嚢疾患が多く、治療に苦慮することもあります。 先日、健康診断を行ったワンちゃん、血液検査で肝臓の数値が高く(基準値の4倍)、腹部エ...