とよたブログ

歯石除去

小型犬はお年をとると歯石が付いてしまう子が多いです。 歯石は細菌の塊です。 これは口臭の原因になるばかりでなく、歯周病や歯根尖膿瘍といった問題を発生させます。 ひどいと血液中に細菌が入り込み、心内膜炎や敗血症といった命を脅かす病気を発症することもあります。 予防としては、毎日の歯磨きやガムなどによる日常的なオーラルケアです。 歯石になる前に口腔内を日頃から清浄化するのです。しかし、一旦歯石になってしまうとご自宅では対処できません。そのような時は、動物病院で全身麻酔をかけて歯石除去を行います。 写真は、先日歯石除去を行ったワンちゃんです。 重度の歯石が付着しています。 そして歯石除去後の写真も載せておきます。 ピカピカになっています! 抜歯が必要な歯もありました。 処置後はこの状態をキープするために、歯磨きが必要です。 歯石にお困りの方がいらっしゃいましたら、当院まで一度お越しください。全身麻酔が必要ですが、基本的には日帰りの処置です。お口の状態により費用も変わってきますので説明と検査を行った上で、後日の処置となります。 動物医療センター とよた犬と猫の病院 院長 北原 康大

針を飲んでしまった!

猫ちゃんは紐や糸で遊ぶことが多いです。 実際猫ちゃんのおもちゃにも紐や糸を使ったものが多く売られています。私も自宅の猫とそういったおもちゃで遊ぶことがありますが、遊び終わったら猫の手の届かないところにしまいます。 猫が1人遊びをして、誤飲してしまうこともあるからです。 写真の猫ちゃんは、縫い針が付いた糸で遊んでいるうちに食べてしまった子です。 口腔内に刺さった針が見えていましたので、鎮静をかけて抜きました。幸い刺さりどころも浅く、糸も一緒に回収できたので、今は元気にしています。 異物誤飲をしない子は全くしないですが、する子は本当に繰り返します。 こういった事故が起きないように注意が必要です。 もし何かを飲んでしまった場合は、当院まで一度ご相談ください。 動物医療センター とよた犬と猫の病院 院長 北原 康大

チョコレート中毒

注意喚起のために2/14よりも前にこの話題をすれば良かったですね。 今年もチョコを食べちゃったワンちゃんが来院されました。 チョコレートは人間が食べてもいいですが、ワンちゃんは中毒を起こすことがあります。 テオブロミンという成分が体に様々な症状を引き起こし、最悪だと痙攣・昏睡・死に至ることもあります。そこまでいかなくても、チョコの油成分などで胃腸障害や膵炎を発症する子も多いです。 先日来院したワンちゃんも、チョコレートをたくさん誤食してしまいました。胃内に食渣がありましたので、まずは催吐処置です。ある程度回収できましたが、血液検査では血液の上澄みが真っ白(高脂血症)となっていました。すでにチョコを十分に吸収している状態です。点滴をしっかりと行って回復を待ちます。 ワンちゃんは食べてはいけない物が実は多いです。 何か食べてしまった場合は、まずは当院までお電話でお問い合わせくださいね。 動物医療センター とよた犬と猫の病院 院長 北原 康大

偽妊娠

ワンちゃんは偽妊娠をすることがあります。 排卵後、妊娠していなくても卵巣に黄体という組織がつくられ、妊娠しているような兆候が見られるのです。 主な兆候としては、乳腺の腫大、乳汁分泌、営巣行動、おもちゃを子犬のように可愛がる、などです。これはワンちゃんがその昔、群れを作って生活していた時代に、他の雌犬から産まれた子犬を群れの中で世話ができるようにするための生理的な現象と言われています。 避妊手術希望で来院した5歳のワンちゃん、一目見て乳腺が顕著に腫大していました。白い乳汁の分泌もあります。思わず飼い主様に「妊娠していますか?」と尋ねてしまったほどでした。念のためエコーで妊娠していないことを確認し、偽妊娠期間が終了したら避妊手術しましょうと説明しました。 偽妊娠は発情ごとに繰り返す子が多いです。また、食欲不振や乳腺炎などの病的な症状を引き起こすこともあります。抗プロラクチン剤による内科治療も可能ですが、子供を産ませる予定がないのであれば避妊手術が最も有用です。

皮膚糸状菌症

突然ですが、私の足には水虫(カビの感染)はいません。 しかしワンちゃんネコちゃんにはカビが原因の皮膚病があります。 代表的なものはマラセチア性皮膚炎と皮膚糸状菌症です。 今日は皮膚糸状菌症の話です。 カビの一種である皮膚糸状菌が皮膚に感染して起こり、境界明瞭な脱毛(いわゆる10円ハゲ)、赤み、フケ、カサブタなどを主徴とします。特に抵抗力のまだ弱い若齢の動物に感染することが多く、当院でも診断機会が多いです。 また、注意すべきは、ヒトにも感染する人獣共通感染症であることです。 写真のワンちゃんも、頭部の脱毛を主訴に来院されました。 ウッド灯という道具で紫外線を照射すると蛍光を発しています。全てではないですが、このようにウッド灯にて光る糸状菌も多いです。その他、真菌培養を行うこともあります。 治療は、患部の毛刈りや消毒を行うことと、抗真菌薬の内服や外用です。問題なく治る子が多いですが、大事なのは人獣共通感染症としての対応、動物の暮らす環境を消毒薬などでしっかりと清浄化することです。 動物医療センター とよた犬と猫の病院 院長 北原 康大

とらぞうのお話

私は茶トラネコと一緒に暮らしています。 今年14歳になるオス猫で、名前はとらぞうといいます。 彼との出会いは、私が獣医師になった8年前にさかのぼります。 獣医師になって最初に修行させてもらった病院にスタッフ猫として彼はいました。当時のとらぞうは働き盛りの6歳、病院の中を自由に歩き回り、入院患者の見回りや声かけをし、時には輸血が必要な子に血液を分けてあげたりもしていました。そして何より私たちスタッフを癒す病院のマスコット的な存在でした。 そもそも病院の猫になった経緯は、今から14年前に子猫だったとらぞうをある人が病院に置いていって、迎えに来なかったそうです。それ以来、彼は病院の猫として忙しい毎日を過ごしていました。 とらぞうと出会ってしばらく経ち、私と彼はお互い気の合う存在になっていました。そろそろ病院の仕事をするのも大変な年齢になっていましたので、私はとらぞうを引き取って家族として一緒に暮らそうと思いました。彼が9歳になる年でした。 それ以来、とらぞうは北原家のネコとなり、美味しい物を食べ、一緒の布団でぐっすり眠り、毎日気ままに過ごしています。 昨年夏、嘔吐をする回数が増え、食欲にもムラが出てきました。検査をしたところ慢性膵炎が見つかったため、自宅にて治療を行っています。今は元気食欲もあり、嘔吐もほぼ無し、体重は現役時代よりも増え5.7kg。ここ数年で一番元気です。 昨年、私の息子が生まれ、とらぞうにとっても大きな環境の変化でしたが、よく息子の面倒を見てくれ、すごく良い影響を与えてくれています。 見た目もまだまだ若々しく、これからもずっと一緒に暮らせることを願っています。 動物

鳥取で学んだこと②

鳥取で学んだこと①の続きです。 鳥取大学ではその授業内容の半分以上が牛などの大動物に関してでした。 特に印象的なのが、牛の直腸検査です。 これは大学1年の5月ごろに行われた記憶があります。つまり、高校生に毛の生えたぐらいの、獣医学の基本も知らない私たちに対する、ある種の儀式的な行事だったように思います。これから6年間覚悟して頑張れよという、先生や先輩からの伝統的な激励だと思います。 牛の直腸検査とは、直腸の壁ごしに卵巣を触診し、卵巣周期を判断する技術です。 人工授精を行うタイミングを診断するのです。 当然そんなことは当時の私たちには無理でしたが、とにかく挑戦することに意味があります。 具体的には、肩まである手袋(なぜか異様に薄い、簡単に破れそう)を装着し、牛の肛門に肩まで腕を突っ込み、直腸壁ごしに卵巣を触るのです。 牛舎には各班ごとに入って行き、終わった者が外に出てきます。終わった者の表情や雰囲気からいろんな想像を巡らせます。その不安から、とにかく全員に感想を聞く者もいました。 いよいよ私の番、牛にヨロシクと一言いい、指をすぼめて腕をツッコミました。 意外とキツい、そして暖かい。 「先生、奥から何かがきました」 「それは便です、診断の邪魔ですからかき出してください」 この時点では匂いは気にならなくなっていました。 牛に一言ありがとうと告げ、牛舎を後にしました。 とんでもない世界に飛び込んでしまったと、19歳の私が覚悟を決めた瞬間でした。 この記事を書きながら思いました。大動物の道には進みませんでしたので、あの時の牛には申し訳ない気持ちもありますが、犬と猫をたくさん助けるぞという

動物に優しい手術

寒い日が続きますね。動物たちは体が小さい分、手術中は思ったより体温が下がります。体温が下がると循環が悪くなったり、麻酔の覚醒が遅くなったりします。 そんな動物たちのために、当院では手術用保温マットを導入しました。 これのおかげで、低体温を防ぎながら、フカフカのマットの上で手術が行えます。 当院では更に、超音波メスや電気メスを積極的に使用して、出血の少ない・動物の体内に異物(縫合糸)を極力残さない手術を行っています。また、積極的に鎮痛剤を使用し、周術期の疼痛緩和を行っています。 全ては「動物に優しい手術」を行うためです。 また、私は基本的に怖がりで慎重派なので、自分の中で常に満足の行く手術をしたいと考えています。手術を行った後の自分の中での振り返りも欠かしません。手術の内容を思い出し、更に自分の手技を高めるためです。技術向上が動物たちにとって優しい手術につながると信じています。今後もさらなる努力を重ねます。 動物医療センター とよた犬と猫の病院 院長 北原 康大

胆嚢疾患

胆嚢 とは肝臓の中に埋もれるように存在する袋で、肝臓で作った消化を助ける液を一旦貯蔵し、良き時に十二指腸に送り出す臓器です。 特にワンちゃんは胆嚢疾患が多く、治療に苦慮することもあります。 先日、健康診断を行ったワンちゃん、血液検査で肝臓の数値が高く(基準値の4倍)、腹部エコーを確認しました。肝臓の実質には特に問題はありませんでしたが、胆嚢の中に硬い粘液が溜まった所見を認めました。(写真) 胆嚢粘液嚢腫という病気です。 これは無症状のことも多いですが、進行すると胆嚢破裂や胆管閉塞を引き起こす可能性がある病気です。 胆嚢摘出も考えましたが、まずは内科治療を行ってみることにしました。具体的には、食事の変更・総胆管出口を広げる薬・胆汁の流れを良くする薬・肝臓のサプリメントによる治療です。 1週間後の検査では、血液検査は正常になり、胆嚢の画像所見もかなり改善が見られました。硬い粘液からサラサラの泥に変化し胆嚢壁も薄くなりました(写真2)。 この状態であれば、胆泥症という許容できる状態と言えます。さらに良くなる可能性もあるので、内科治療を継続しています。 ワンちゃんの体質にもよると思いますが、この子は治療によく反応してくれました。以前よりも食事療法の質が上がったことが結果に繋がっていると感じています。手遅れになる前に、病気は早期発見が重要です。 当院では健康診断を引き続きおすすめしています。 動物医療センター とよた犬と猫の病院 院長 北原 康大

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