

脾臓腫瘤の摘出
脾臓という臓器は腫瘤が出来やすいことで知られています。 そして比較的悪いものが多く、脾臓に出来た腫瘤の2/3が腫瘍性疾患、さらにその中の2/3が悪性腫瘍、その悪性腫瘍のほとんどが血管肉腫という極悪の腫瘍であることが知られています。...


変形性脊椎症
私の家族のとらぞうは今年14歳になります。 まだまだ若々しい気持ちではいますが、寝起き等によく左の前足をびっこしています。 高齢の猫ちゃんは多くの子が加齢による関節症を持っていると言われています。あまり痛みの症状を出さないのが猫ちゃんですが、実は足が痛い、腰が痛いといったス...


猫の陰睾
このブログでも何回か触れていますが、精巣が陰嚢内に下降してこない状態を 陰睾(潜在精巣)と呼びます。 犬は比較的多いですが、猫は通常すごく稀です。 文献によって差はありますが、猫の場合の陰睾は0.1〜1.0%以下というデータもあり、とにかく稀なのです。...


アカラス症(ニキビダニ)
アカラス症とはアカラス(ニキビダニ)が皮膚の中で過剰に増殖をする事で引き起こされる皮膚炎です。 脱毛、フケ、赤み、痒みなどを引き起こします。 ニキビダニはすごく小さいので、顕微鏡でないと観察できません。若齢で抵抗力が十分でない場合や、高齢で免疫を低下させるような基礎疾患があ...


精巣腫瘍
精巣の腫瘍は割と発生頻度が高い腫瘍です。 特に精巣が陰嚢内に降りていない陰睾のワンちゃんに多いですが、正常に陰嚢内に下降している子でも発生します。 写真の腫大した右側の精巣が腫瘍です。 また、萎縮した側も腫瘍化していることがあります。...


乳歯遺残
私の息子の晃太朗にも可愛らしい乳歯が生えており、一人前にビスケットなどをカリッと食べています。 そこで今回は乳歯の話です。 ワンちゃんネコちゃんの乳歯は、通常は生後半年ほどで抜け落ち、永久歯に生え替わります。 しかし小型犬に多いのが、『乳歯遺残』です。...


ワンちゃんの妊娠のお話(膣スメア検査)
ワンちゃんの妊娠を希望する場合、ワンちゃんには交配適期というものが存在します。 排卵後の卵子の寿命と、膣内に放出された精子の寿命を考慮し、最も適したタイミングで交配をする必要があります。そのためには排卵日を特定することが必要になって来ます。最も正確な検査は、血液中のホルモン...


ワクチンアレルギー
春の予防シーズンになり、混合ワクチンや狂犬病の注射を受けるワンちゃんが増えて来ました。 ワクチンは動物たちの感染症を予防するために必要不可欠ですが、ごく稀にアレルギーを起こすことがあります。 一番多いのが、顔面浮腫(ムーンフェイス)で、まぶたや口の周りが蕁麻疹で赤く腫れてき...


臍ヘルニア
ヘルニアというと、どうしても腰のヘルニアを連想してしまいがちですが、 ヘルニアとは「体内の臓器などが本来あるべき場所から脱出・突出した状態」のことを言います。ですから、椎間板ヘルニア、臍ヘルニア、鼠径ヘルニア、横隔膜ヘルニア、腹壁ヘルニア、脳ヘルニア、などの多種のヘルニアが...