とよたブログ

子宮蓄膿症 その2

未避妊のワンちゃん猫ちゃんが発症しやすい病気の一つに子宮蓄膿症があります。 以前もこのブログで話題にしました。(※過去のブログ記事はこちら) この病気は発生頻度が高く、かつ適切に治療しないと命を落とす非常に怖い病気です。合併症がおこることもあり、とにかく早期の治療が必要です。 今回の患者さんのワンちゃんは一度他院に行きましたが、診察予約がいっぱいだったとのことで、当院に初診で駆け込んでいらっしゃいました。来院時には陰部からの多量の膿を認め、またすでに敗血症(感染等による全身の炎症反応)やPre-DIC(血が止まらなくなってしまう病気)といった合併症も起こしており、グッタリして一刻を争う状態でした。 すぐに静脈点滴や抗生剤投与などを行い、緊急手術を行いました。 術後も腎不全や黄疸など多臓器不全の徴候がありましたが、スタッフ全員でしっかりと入院管理を行い、無事に退院できました。先日再診で診察させていただきましたが、元気も食欲もあり、血液検査も全て正常、無事に完治となりました。飼い主様も非常に喜んでくださいました。 獣医師の仕事は大変なことも多く苦労も多いですが、命を救うことができその動物がこれからもご家族と幸せに暮らしていけるお手伝いができることは、私としても非常にやりがいを感じる瞬間でもあります。 動物医療センター とよた犬と猫の病院 院長 北原 康大

コルゲートサイン

私はエコー検査(超音波検査)がまあまあ好きです。他の検査と比べて、検査者の技術が情報量に直結するため、やりがいがあるためです。臓器の状態をかなり細かく評価することができるため、血液検査やX線検査と組み合わせてエコー検査を行うと確実な診断に近づきます。 コルゲートサインとは、「消化管の波打ち像」のことで、重度の胃腸炎・膵炎・腹膜炎・消化管腫瘍などで見られます。こういった動物は食欲を完全に失ってしまったり重度の嘔吐などが見られます。 このサインの重要性を獣医師1年目に先輩から教わりました。当時、大学の同級生に勉強会などで出会ったときにこの話をすると、「エコーのプローブ(患者さんに当てる道具)が波打ってるんじゃない?」なんて冗談を言われたりもしましたが、そんな彼も今は静岡で院長として仕事をしています。 以前このブログで紹介した、紐状異物の際の「アコーディオンサイン」とは似て非なる物であり、嘔吐など動物の症状は同じですが治療が全く異なるため、確実な診断をした上での治療に役立っています。 ※詳しくはこちら(院長ブログ:誤飲事故にはご注意を!) 話は全く変わりますが、当院の手術件数が非常に増えており、毎日手術を行わせていただいております。1日に複数件の手術を行うことで、なるべくご希望の日程で行うように努力をしていますが、それでも土日を希望される場合などは予約がすぐに埋まってしまいますので、早めのご予約をお願いいたします。大切な家族の手術を、当院を信頼していただいた上で多くの患者様が任せてくださることに感謝しています。当院は院長である私が全ての手術を責任を持って執刀いたします。 動物医療セン

フットサルチーム発足!

お待たせしました、久しぶりの院長コラムです。 もうすぐサッカーのロシアワールドカップですね。 深夜の試合が多いので、眠れない日が続きそうです…。 私もこれまでいろんなスポーツをやって来ましたが、その中でもサッカーは好きなスポーツの1つです。大学までは部活やサークルなどチームに所属し体を動かす機会がありましたが、社会人になってからはほとんどそういった機会がありませんでした。しかし、私たちの会社のスタッフも増え、どうやら私と同じようにスポーツをしたがっている者も多くいそうだと感じたため、会社内でフットサルチームを作りました! 毎月1回、仕事後に集まってフットサルをしています。私自身、ボールを蹴るのは大学以来10年ぶりぐらいでしたが、最初は体が気持ちについていかず、自分の体力の衰えに絶望しました…。しかし、最近はまあまあ動けるようになって来ており、心身の健康のためのスポーツの重要性を再認識しています。また、仕事上での付き合いしかなかった同僚や後輩などの、職場以外でのキャラクターや特技などを発見し、いいコミュニケーションをとるきっかけになっています。 今はチーム内で練習や試合をしている段階ですが、今年のチームの目標は対外試合をすることです。試合をしてくださるチームがありましたら、とよた犬と猫の病院 北原までお問い合わせください! 動物医療センター とよた犬と猫の病院 院長 北原 康大

腎臓の病気

当院でも、中高齢以上の患者さんが増えてきています。それに伴い、様々な病気を診断する機会が増えてきました。 そこで今回は、腎臓に焦点を絞って話をしていきます。 腎臓は、そらまめのような形をした握りこぶしくらいの大きさの臓器で、腰のあたりに左右対称に2個あります。 主な働きは、体の中にたまった老廃物や余分な水分を外へ出して、血液をきれいにすることです。そのため、腎臓の機能が低下すると、体内に老廃物や水分がたまり、さまざまな問題が起こります。 ①腎嚢胞 基本的に無症状のため、健康診断等で見つかることが多いです。腎臓の中に水風船ができて、ゆっくりと大きくなります。大きくなると腎臓の機能を落とす可能性があり、慢性腎不全としての対処が必要です。 ②水腎症 腎盂と言われる、尿を貯める場所が尿管とともに拡張している状態です。尿管結石や腫瘍などで尿が流れなくなると腎臓が尿で膨らんでしまいます。急性腎不全となることが多く、集中的・積極的な治療が必要です。 ③腎周囲偽嚢胞 腎臓とその被膜の間に尿や浸出液や血液などの液体が貯留した状態のことです。多量に水が溜まって腹部の膨満として来院する子もいます。定期的な貯留液の抜去や手術などが必要です。 ④腎結石 腎臓の中に結石が出来て腎臓の機能を著しく落とします。腎臓の構造も変化し萎縮しています。また治らない尿路感染の原因にもなります。 その他、腎臓にも腫瘍は出来ますし、感染症により肉芽腫ができることもあります。腎臓は2つあることで、片方に異常が出ていても症状がない場合もあります。腎臓という1つの臓器だけでも様々な病気が存在しますので、その他の臓器も含めると病気

難産

ゴールデンウィークは動物病院で最も忙しい時期です。 当院も初めてのゴールデンウィークでしたが、予防だけでなく様々な病気のワンちゃん猫ちゃんが来院されました。子宮蓄膿症、難産、眼出血、炎症性腸疾患、異物誤食などなど。 皆、調子を良くしてあげることができて、忙しいながらも獣医師として充実したゴールデンウィークでした。 今回は難産の話をします。 この子は気づいたら出産が始まっていたということで、赤ちゃんが産道に引っかかった状態で来院されました。飼い主様も何頭がお腹にいるのかわからず、レントゲン検査・エコー検査・血液検査で状態を診断したのち、緊急手術となり、無事にお母さんを助けることができました。 出産は犬も猫も命がけです。 また様々な原因で難産となる可能性があります。 犬種(猫種)、年齢、感染症、栄養状態、基礎疾患、胎子数、骨盤の大きさ、などです。 なるべく安全に、そして計画的に出産するお手伝いを動物病院では行います。 出産を希望する場合、交配をした場合は当院で検診を受けてください。 また、出産を希望しない場合は、避妊手術をうけて頂くことをお勧めします。 動物医療センター とよた犬と猫の病院 院長 北原 康大

体表のしこり

動物には体の様々な部位にしこりができることがあります。 そのような場合は、発生部位、大きくなる傾向、深部固着(根っこがあるか)、可動性、などを考慮し、細胞診断をし、良性か悪性かのチェックをして、切除するか判断していきます。 写真のワンちゃんは、背中に数年前からしこりがありました。徐々に大きくなり、拳大の大きさにまで成長しました。触診ではある程度可動性がありましたが、レントゲンでは根っこがあるように写っていました。 飼い主様と相談の上、切除することにしました。 大型犬で大きなしこりのため、多くの血管が入り込んでいました。電気メスと結紮糸を使用して確実に止血を行いながら、キレイに切除することができました。 良性のしこりでも大きくなりすぎると破裂することがあります。しこりの中心部まで血液が届かないのと、しこりの表面の皮膚は非常に弱いためです。 おうちの子の体の表面に何かできているなと気づいた場合は、当院にご相談ください。 動物医療センター とよた犬と猫の病院 院長 北原 康大

特集記事
近日公開予定
今しばらくお待ちください...
最新記事
アーカイブ
カテゴリー

Copyright©動物医療センター とよた犬と猫の病院 All rights reserved.

動物医療センター とよた犬と猫の病院

〒471-0864  愛知県豊田市広路町1丁目1 イオンスタイル豊田1F

Tel: 0565-47-1299