
子犬の骨折
こんにちは!獣医師の岡松です。 最近当院では骨折症例が多いです。最近の入院患者さんの過半数は骨折したワンちゃんでした。 小型犬、特にトイプードルの子犬の骨折が非常に多いです。中でも前肢の橈骨と尺骨の骨折がよく見られます。骨折の原因は高所からの落下がほとんどで、ソファから落下して骨折、飼い主様の膝の高さから飛び降りて骨折等といった場合もあります。 骨折は包帯等での外固定で治癒することもありますが、折れた骨が元の位置から大きくズレてしまったり特殊な骨折の場合は手術が必要になってしまいます。 手術は、骨折の部位や折れ方によって方法が異なりますが、金属のプレートによって固定する方法が一般的に行われます。 プレートのサイズは色々ありますが、小型犬の場合はよくあるボールペンよりは細いプレートを使います。 最近はLCPというプレートがよく使われます。LCPは手術後に抜去するのが一般的です。まずスクリューの一部を抜去し、骨が安定したら残りのスクリューとプレートも抜去します。スクリューの穴も塞がったら完治と言えます。 骨は折れるのは一瞬ですが、治るまでに数ヶ月以上

新スタッフ紹介!!
みなさんこんにちは! 昨年11月からとよた犬と猫の病院で働かせていただいています、廣瀬瞳です。 動物看護師の仕事は初めてで0からのスタートですが、たくさん学んで頑張っていこうと思っています。 また飼い主様との会話等で学ぶこともたくさんあります、至らない点が多々あるかと思いますがよろしくお願い致します。 私は猫が大好きで、お家には4匹の猫がいます! みんな、保護猫としてお迎えした大切な家族です! みーちゃん(約9才・オス) 好奇心旺盛! 自分で窓を開けて脱走しようとします びびちゃん(約7才・メス) とっても甘えん坊!! 遊んでコールがすごい ぷりちゃん(約6才・メス) 好奇心旺盛!甘えん坊! ぴっくちゃん(約4才・メス) 警戒心が強い!みーちゃんが大好き! みんなそれぞれ個性があるので、初めは接するのが難しかったですが、徐々に仲良くしてくれたので良かったです😻 まだまだわからないことがたくさんありますが、知識をつけて飼い主様やわんちゃんねこちゃんに安心してまかせていただけるよう頑張っていきたいと思います。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします


尿石症
尿石症とは、尿路(腎臓→尿管→膀胱→尿道)に結石が形成されることで起こる症候群です。尿に老廃物として排泄される各種ミネラルが過剰となり結晶化、有機物とも結合して結石を形成するに至ります。そして形成された尿石により、尿路の炎症や閉塞の原因となり、様々な悪影響を及ぼします。 症状は様々で、結石の存在する場所にもよります。 今回ご紹介する膀胱結石では、血尿・頻尿・排尿痛・排尿障害などの下部尿路症状が起こります。 自宅での様子は、 ・赤い尿がでた ・何度も排尿姿勢をとる ・尿がポタポタとしか出ない ・元気食欲がなく嘔吐する ・尿が臭う などの症状となります。 診断は、病院での一般的な検査にて容易に行えます。 治療は ・内科治療:投薬+療法食+水分をたくさんとる ・外科治療:尿路切開により結石を摘出する 状況に応じてこれらを選択し治療していきます。 下のレントゲン写真の子は内科的な溶解治療が無効で、結石が増大傾向を示したため、膀胱切開にて摘出を行いました。 膀胱から結石を取り出している様子。 摘出した結石は、検査機関に提出を行い成分分析を行います。その結果