• 北原 康大

脾臓腫瘤の摘出


脾臓という臓器は腫瘤が出来やすいことで知られています。

そして比較的悪いものが多く、脾臓に出来た腫瘤の2/3が腫瘍性疾患、さらにその中の2/3が悪性腫瘍、その悪性腫瘍のほとんどが血管肉腫という極悪の腫瘍であることが知られています。

また、どのタイプの腫瘤でもお腹の中で破裂することがあり、出血性ショックを呈して救急来院することもあります。しかし基本的には悪くなるまで無症状なので、腫瘤が巨大になる、腫瘤が破裂する、他臓器に転移して一般状態が悪くなる、このような状態になってからしか飼い主様は気づくことができません。

早期対処をするためにはやはり健康診断で早期発見をしていくしかありません。

今回のワンちゃんは10歳のラブラドールちゃん。大型犬は脾臓に腫瘤が発生しやすいことをお伝えし、健康診断でエコー検査を行ったところ、やはり脾臓に腫瘤を認めたので脾臓摘出を行いました。

脾臓には多数の血管が入り込みますが、超音波凝固切開装置を使用することで、短時間でほぼ出血もせずに手術を終えることができました。

摘出した脾臓腫瘤の写真です。

赤く囲んだ部分は、正常な部分と比較して非常に柔らかく、もう少し大きくなったらいつ破裂してもおかしくない腫瘤でした。ただ、病理検査の結果は、腫瘍性疾患ではありませんでしたので、予後は良好です。飼い主様も非常に喜んでおられました。

無症状で進行する病気は非常に多いです。

これは健康診断でしか気づけません。

ワンちゃんネコちゃんは1年で4才の歳をとると言われています。

当院では1年1回の健康診断をお勧めしています。

動物医療センター とよた犬と猫の病院

院長

北原 康大

#脾臓腫瘤 #健康診断 #脾臓

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