• 北原 康大

卵巣遺残症候群


ゴールデンウィーク真っ只中ですね、当院は変わらず毎日診察しています!

さて、先日いらっしゃった猫ちゃん、「他院で避妊手術を受けたが、その後もずっと発情が来る」というご相談でした。なんらかの理由で卵巣が残っていると発情が持続してしまいます。

なんらかの理由とは、

  • 避妊手術時の不完全な卵巣の摘出

  • 卵巣組織の腹腔内落下

  • 異所性卵巣

  • 副卵巣または過剰卵巣

などです。しかし最も有力な原因は、①のいわゆる「取り残し」です。

卵巣組織の存在を裏付けるために、hCGというホルモン投与にて排卵を促し、その後に卵巣の中の黄体という組織から分泌されるプロジェステロンというホルモンを測定します。猫ちゃんでは黄体が唯一のプロジェステロン分泌母地であるため、この値が1ng/ml以上で卵巣遺残が確定します。この猫ちゃんの場合は、5.05ng/mlという数値でした。

開腹して見ると、右側の正常な卵巣がそのまま残っていました(丸囲み)。また、右側の子宮は糸のように細く(矢印)、おそらく先天的な形成不全だと思われました。

これらを摘出し、病理検査に提出、診断は「卵巣遺残・子宮形成不全」というものでした。その後、この猫ちゃんに発情徴候はありません。

当院はGWも年中無休で診察を行なっています。

何かお困りごとがありましたら、ご相談ください。

動物医療センター とよた犬と猫の病院

院長 北原康大

#卵巣遺残 #避妊手術 #猫

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