top of page

動物たちの生命力


野良猫

 先日、おそらく交通事故にあったと思われるノラ子猫ちゃんが、優しい方に保護をしていただき来院しました。

 生後2ヶ月ぐらい、栄養状態が悪くひどく痩せ細りノミの寄生もありましたが、何よりも交通事故によって左側の下あごがぐちゃぐちゃに骨折していました。一般状態が悪かったのでまずは支持治療として点滴や抗生剤投与を行ったところ、少し回復傾向がありました。ただ、顎の骨折のため閉口障害がありましたので、そこをなんとかしないと生きていくことができません。しかし整復もできないほどの粉砕骨折と、骨端が口腔内に露出していましたので、非常に悩みましたが左側の下顎の切除を行いました。どうしても顔面変形してしまいますし、よだれなども多くなってしまいますが、術後から自分でご飯が食べられるようになり、飼い主様の献身的なサポートもあり、すくすく大きくなっています。

下顎骨折の子猫

 こういった子を診させてもらうと、動物たちの生命力には本当に驚かされるばかりです。

 私は獣医師として、動物たちの生きる力を最大限サポートするような治療を行いたいと常に思っています。

動物医療センター とよた犬と猫の病院

院長

北原 康大

特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
カテゴリー
アーカイブ
タグから検索
bottom of page