乳歯遺残
私の息子の晃太朗にも可愛らしい乳歯が生えており、一人前にビスケットなどをカリッと食べています。
そこで今回は乳歯の話です。
ワンちゃんネコちゃんの乳歯は、通常は生後半年ほどで抜け落ち、永久歯に生え替わります。
しかし小型犬に多いのが、『乳歯遺残』です。
永久歯が生えて来ても乳歯が抜けない状態です。特に犬歯に多く見られます。
写真は抜歯した乳犬歯ですが、赤くラインを引いた部分が骨に埋まっている部位で、乳歯遺残の子はこんなにもしっかりとした乳歯根があるので自然とは抜けません。
乳歯遺残の問題点は、永久歯の噛み合わせが悪くなる、歯石付着や歯周病のリスクが上がる、などです。
抜歯が推奨される状態です。
抜歯は局所麻酔ではできません。全身麻酔が必要ですので、避妊手術や去勢手術の際に乳歯遺残が認められたら、一緒に抜歯することが多いです。
動物医療センター とよた犬と猫の病院
院長
北原 康大