ママ子ちゃん
こんにちは!動物看護師の下垣です。
あっという間に1月も終わりもうすぐ節分ですね。
よくねこちゃんを連れて通って下さっている飼い主様が、こんな可愛らしいお飾りを作ってくださいました♬
折り紙で鬼さんと一緒にわんちゃんねこちゃんも折ってあって、早速院内に飾らせていただきました(*^^*) ありがとうございます!
私が最後に豆まきをした記憶は小学生くらいだったと思うので、久しぶりに今年はやってみようかなぁと思います♪
さて、今回は我が家のママねこさんのお話です。
我が家のねこたち9匹のうちの5匹は同じお母さんとお父さんから生まれた兄弟なのですが、そのお母さんねこが三毛猫の「ママ子ちゃん」なのです。
もともと野良猫で約5年ほど前から我が家の周辺で見かけていましたが、なかなかの警戒心で近付いてくることはないねこさんでした。
最初はお父さんねこが徐々に懐いてごはんを食べに来るようになって甘えるようになり、つられてママ子も来るようになりましたがやはり触ることは全くできないねこさんでした。
お外なので冬になるまではどうしても蚊が刺すので、鼻の頭は赤くぶつぶつになってしまい、耳は痒くて痒くて掻いていつもかさぶたがはがれて血が出て可哀想で見ていられないほどでした。
そんな触れないママ子でしたが、妊娠すると頻繁に家に来るようになり、そしてある日まだまだよちよち歩きの仔猫をたくさん連れて裏庭にやってきました!!
裏庭ですから車も人も来ないので、安心してミルクをあげたり子供たちとお昼寝したりしている光景を見せてくれて、初めてねこさんの子育てシーンを見ることができて貴重な経験でしたし、本当に心から癒されました♡
そしてその後、仔猫たちは我が家にお迎えすることとなりましたが、野良猫歴の長いママ子は簡単には懐いてくれませんでした。
家猫にしたいけれど、ずっとお外で生きてきたのだからその自由を奪う事になりますし、仔猫ではないので新しい環境に慣れるのもストレスが多いですからお迎えすることが良い事なのかを迷いながら過ごしていましたが、毎年毎年ひどく鼻や耳を掻いている姿を見ると胸が痛み、そして昨年の夏についに捕獲作戦を決行することになりました。
数年かけて少しずつ触れるようになって、なんとか抱っこまでできるようになっていましたが、野良猫ですから身の危険を感じたら予想もできないような反応をするだろうとドキドキしながら慎重に捕獲に臨みました。
ですが、捕獲して爪を切ってシャンプーをしましたが怖がっていたけれど全く抵抗することなくお利口にしていてくれて、長い年月をかけて私たちのことを信用してくれたのかもしれません。
警戒心の強いママ子なので家に入ってもしばらくは部屋から動かないだろうと思っていましたが…
驚いたことに、3日目には自分から私たちのベッドにきて丸まって寝ていました!
他の子たちともわりと早く馴染んでくれて、さすがママ子。ママ経験があるので当時子猫だったロボの面倒をとってもよくみてくれました。
今でも本当の親子みたいにいつも一緒です♬
元野良さんなので何歳なのかもわかりませんが、これから先、何年も長く安心して健やかに生活してくれたらいいなと思います。
動物医療センター とよた犬と猫の病院
動物看護師
下垣 弥生