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胃内異物

こんにちは!院長の北原です。


当院、患者様に若い動物たちが多いということもあり、異物の誤飲がとてもとても多いです。今年はこの2ヶ月間で、8頭の動物たちの異物を内視鏡にて摘出しています。


もしも異物を飲み込んでしまった場合、

①直後であれば吐かせる処置で無事に嘔吐させることが出来ることもあります

②しかし腸に流れて閉塞して、既に症状が出てしまっている場合は開腹手術となります

③また、胃の中にある異物で吐かせられない場合(異物が大きくて吐けない、吐かせるには危険な形状、幽門という胃の出口に詰まっている等)は全身麻酔下にて内視鏡にて摘出します。


今回は③のケースで、胃内異物を内視鏡にて摘出した時の写真をご紹介し、注意喚起とさせていただきたいと思います。




まずは大きめの音が鳴る人形。サイズと材質から鉗子で掴むことができず、胃切開にて摘出となりました。



胃の幽門部(出口)に閉塞したプラスチックパズル。



チュールの袋。閉塞はしていませんでしたが、大きくて硬かったため間欠的な嘔吐の原因となっていました。



長い竹串。



幽門部に閉塞したポンポン。



大きめの人形。鉗子で掴み所が難しかったですが、首をガッチリ掴み摘出。



胃ではありませんが、食道内の手羽元骨。鉗子では掴めなかたため、胃内に押し込んで消化させました。



大きな消しゴム。



爪楊枝。取り出す際に胃や食道を傷つけないように慎重に摘出しました。



いろんな物が絡まった塊。糸やプラスチックなど、中身は不明でした。



紐状の異物。一部小腸に流れていたため、開腹も行い胃内に戻し全て摘出しました。


以上です。

異物誤飲には気をつけて下さいね!

もし飲み込んでしまった場合、物と状況によって対処は変わってきますので、まずは病院を受診して下さい。



動物医療センター とよた犬と猫の病院

院長 北原康大

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