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肥満細胞種

こんにちは。獣医師の岡松です。今年ももう終わりが近いですね。コロナウイルスは落ち着いたかと思いきや、オミクロン株が出現しまだまだ気が抜けません。寒い季節ですので体調に気をつけましょう。


先日、首にできものがあるというワンちゃんを診察しました。できものは2mm程の非常に小さなものでしたが、細胞診をしたところ肥満細胞種という皮膚の悪性の腫瘍でした。顕微鏡では特徴的な顆粒を持った細胞が認められました。



後日、腫瘍を取る手術をしました。

腫瘍があった場所がちょうど頸静脈の真上の皮膚でしたので、慎重に手術を進めました。切除した腫瘍は病理検査へ提出しました。場合によっては抗がん剤治療が必要になる可能性があったため、抗がん剤の効きやすさを判定するための遺伝子検査も同時に行いました。


後日、病理の検査結果にて、腫瘍は完全に切除されており、最も軽度なグレードⅠの肥満細胞種とのことでした。抗がん剤の治療も必要なく無事に終わる事ができました。


とても小さなできものでも、今回のように悪性の腫瘍の場合があります。


動物医療センター とよた犬と猫の病院

獣医師 岡松 岳

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