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皮膚糸状菌症

突然ですが、私の足には水虫(カビの感染)はいません。

しかしワンちゃんネコちゃんにはカビが原因の皮膚病があります。

代表的なものはマラセチア性皮膚炎と皮膚糸状菌症です。

今日は皮膚糸状菌症の話です。

カビの一種である皮膚糸状菌が皮膚に感染して起こり、境界明瞭な脱毛(いわゆる10円ハゲ)、赤み、フケ、カサブタなどを主徴とします。特に抵抗力のまだ弱い若齢の動物に感染することが多く、当院でも診断機会が多いです。

また、注意すべきは、ヒトにも感染する人獣共通感染症であることです。

写真のワンちゃんも、頭部の脱毛を主訴に来院されました。

皮膚糸状菌症

ウッド灯という道具で紫外線を照射すると蛍光を発しています。全てではないですが、このようにウッド灯にて光る糸状菌も多いです。その他、真菌培養を行うこともあります。

ウッド灯

治療は、患部の毛刈りや消毒を行うことと、抗真菌薬の内服や外用です。問題なく治る子が多いですが、大事なのは人獣共通感染症としての対応、動物の暮らす環境を消毒薬などでしっかりと清浄化することです。

動物医療センター とよた犬と猫の病院

院長

北原 康大

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