top of page

子宮蓄膿症 その2


子宮蓄膿症

未避妊のワンちゃん猫ちゃんが発症しやすい病気の一つに子宮蓄膿症があります。

以前もこのブログで話題にしました。(※過去のブログ記事はこちら

この病気は発生頻度が高く、かつ適切に治療しないと命を落とす非常に怖い病気です。合併症がおこることもあり、とにかく早期の治療が必要です。

今回の患者さんのワンちゃんは一度他院に行きましたが、診察予約がいっぱいだったとのことで、当院に初診で駆け込んでいらっしゃいました。来院時には陰部からの多量の膿を認め、またすでに敗血症(感染等による全身の炎症反応)やPre-DIC(血が止まらなくなってしまう病気)といった合併症も起こしており、グッタリして一刻を争う状態でした。

すぐに静脈点滴や抗生剤投与などを行い、緊急手術を行いました。

術後も腎不全や黄疸など多臓器不全の徴候がありましたが、スタッフ全員でしっかりと入院管理を行い、無事に退院できました。先日再診で診察させていただきましたが、元気も食欲もあり、血液検査も全て正常、無事に完治となりました。飼い主様も非常に喜んでくださいました。

獣医師の仕事は大変なことも多く苦労も多いですが、命を救うことができその動物がこれからもご家族と幸せに暮らしていけるお手伝いができることは、私としても非常にやりがいを感じる瞬間でもあります。

動物医療センター とよた犬と猫の病院

院長

北原 康大

特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
カテゴリー
アーカイブ
タグから検索
bottom of page